Secretな関係




大きい…

私の身長より遥かに大きな裕也。


なんとか背伸びをして頑張るのだけど、腕も疲れるし足もプルプルしてくる。


「ちょっとだけしゃがんで…」


「ぷっ…やっぱり?」


そう言ってぐっとしゃがんでくれる。


「あれ、以外と難しいね」


ネックレスなんて普段滅多につけないから留めるのにすごく苦戦する。


どうして裕也は簡単に出来たんだろう…


なんでも器用にこなしちゃうなんて…


「よし!出来た〜」


そう言うと、くるりと振り返った裕也が私を抱きしめ、


「離さないから…」


と重く一言だけ言い、また強く抱きしめる。


やっぱり帰りの電車でのこと気にしてる…?



「離れないよ…」


そう言い、裕也を見つめると、


「うん、なんかこんなこと言ってごめん」


そう言い残し、部屋に戻っていった。
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