手を取り合って…
《楓香》

クリスマス…

今日、だったけ…

最悪のクリスマスにしちゃったな…

仕事も終わったから、調子に乗ってたのかもしれない。大好きな奏太もいるし、毎日が充実しすぎたのかも…

キラキラ光る、奏太からのネックレスは涙で濡れていた。

「ごめん、奏太…」

「ほんとだし…。マジ焦る…」


いきなり声がして、うつむいていた顔をあげると、冬なのに汗を滲ませた奏太の顔があった。

そんな奏太を見て、嬉しくなってさらに涙が溢れだした。

「そ…うた…」

「いきなり、居なくなるし…」

「ごめんなさい…」

「今回ばかりは、許せないなぁ。人の話聞かないし。」


その言葉を聞いて、頭によぎった。


終わりかも…と。


あたしはそんなの嫌だっ
言わなきゃつ

「奏太!イヤだーー。別れたくない!!許してーー…グズン」


その言葉を聞いて、奏太ビックリして、微笑みながら抱きしめてくれた。

「俺は、別れる気はサラサラないよ。俺は楓香じゃないとダメだし。確かに素っ気なくしてたかもしれないけど、理由は二つあるんだ。」

「理由??」

「うん。理由。1つ目ははしゃいでる楓香が可愛いって思ってて魚とかよりも楓香を見てたから。」

「えっ!?」

「可愛かったからね。」

「そ、そんな…//」

か、可愛いだなんて。普段なら絶対に言わないのに。こうゆうときだけ、ホントにずるい。

恥ずかしくて、話を変えた。

「ふ、二つ目は??」

「聞きたい?」

コクっと頷くと、耳元に奏太の唇が近づいて来て、「襲いたい衝動を我慢してた」と囁かれた。し、しかも、そのあとに耳をペロっと舐められた。

「ひゃぁっ///」

「声、エロいよ?」


あんたが悪いんでしょーが!!

しかも、狼の顔に豹変しそうだし…


「ホテル、行く?、」

「い、行かない!」

「なんで?」

「昼間だよ!」

「クリスマスだよ?」

「うぅ…」


それ言われると、勝ち目がない。
しかも、抱き合ったままだし…

「しかたないな…」

その言葉を聞いた直後、自分の体が宙に浮いた。

「え、えぇ!?」

「ほら、暴れるなよ。」


奏太のたくましい腕にお姫様抱っこされて、奏太の暖かさを感じながら、指示に大人しく従った。

覚悟するしかないか…



「へぇ、素直だね。」

ニヤッと笑った奏太の顔は、既に狼になっていた。


< 42 / 44 >

この作品をシェア

pagetop