手を取り合って…
《奏太》

ったく、どこ行ったんだよ

俺が素っ気なかったのは、理性を保つためで、可愛くて襲いそうだったのを抑えてたからなのに…

なにも、考えてないわけじゃなくて…

「あ、ケータイ」

心配で落ち着いてケータイを操作できない。

どんだけ、焦ってんだよ。
おちつけ、俺

あ、できたっ

でろ、でろ、でてくれ…


プツッ

「もしもし!」

「もしもし…」

「楓香??」

「うぅ…グズン…奏太」

「おまっ、泣いてんのか。どこにいる?」

「わかんない、ひとけもないし、建物もない…グズン」

「わかった、近くになにがある?」

「なにも…あっ、古いパチンコ店がある」

「パチンコか…おまえ、そこにいろ」

「えっ…」

「パチンコ店の入口にいろ。迎えにいっから。絶対変な奴についていくなよ。」

「わかった…」


電話を切って、慌てて調べて走った。

楓香が泣いてるのがわかったから、余計走る速度が上がった。

「ぜってぇ、迎えに行く」

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