secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
『それじゃー…、クド見ててもらっていいですか?』
「…はい?」
『あの子、ほっとくと何も食べないで寝そうなので…お願いします』
はぁあ。
ハナビシさんはそれだけを言うと、カウンターの奥に入っていってしまった。
お母さんだ。
ここでは、まるでハナビシさんがお母さんになっている。
そんなお母さんの姿を見送り、クドちゃんのいるソファーに座る。
クドちゃんは、ハナビシさんが言っていたとおり、頭をカクカクしている。
今にも寝そうだ。
「ク、クドちゃん!!寝ちゃダメよ」
「…うん」
「今、ハナビシさんがご飯作ってるわ」
「……、うん」
段々と返答が遅れていく。
クドちゃん、お願い寝ないで!!
これじゃあ、本当に何も出来ないお荷物になってしまうわ私。