焦がれて
「それはあんたも悪い」
眼鏡の奥の瞳が呆れた色に染まる
「だって、男友達ってショウヘイ君だけなの。だから、」
「離れていきそうで?」
「…うん、」
「彼氏としてはイイ気はしないだろうね。だからとっとと彼女作って欲しいんじゃない?」
「でも、ショウヘイ君と仲直りさせてくれたのは陸人だよ?」
「それはそれ、これはこれなんじゃない?」
確かにイイ気はしないのかもしれないけど、それは私も同じで…