焦がれて



授業前に一人、岡崎のことを考えていた



朝、目があった


逸らしてしまったのは無意識だったけど、感じが悪かったかもしれない




岡崎とショウヘイの間に何もないことを知っている


だから遠慮する必要はどこにもない



そう思ってたのに、








「告白してねぇよ。ただ一緒に帰る約束しただけ」


少し頬を染める友人に、


嫌な予感がする



誰だ、と聞く声がする





やめてほしい、聞きたくない



だってきっと当たってる




< 75 / 191 >

この作品をシェア

pagetop