焦がれて



スーッと体温が引いていく




先を、越された


もう、動き始めて


俺には止められない


  
だって、止めるということは俺達の友情と引き換えにすることだって分かってるから 




この世はいつだって、早いもん勝ちなんだ









からかわれながら教室を出て行く二人の背中を見ながら、



淡い恋心には一日で蓋をした



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