焦がれて



「い、意味が、わからない」


「…何が」


「ぜ、全部」


思わずため息が漏れる



分かんだろ、普通に


めんどくせぇ奴




けど、


「俺以外に、向けないで欲しい」



少し腕の力を緩ませる



「その切ねぇって目とか、溢れ出すような想いだとか、」
   


少しずつ離れていく身体



「お前の、全部」


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