帝国学園王国



あっちの方で声が聞こえる〜。

よかった。

その人に聞こう!



『だから、俺はいらないって言ってるだろ!あぁ?』



………どーしよ。

なんか声かけちゃいけない感じだよねコレ。


引き返そう。



『おい。誰だ立ち聞きしたのは。』


ひいぃ〜!


『ご、ごめんなさい。私、その…わざとじゃないんです。これでも。』


あれ、めっちゃかっこいいー!

この人、すごいタイプ!

どーしよ!ドキドキする!


『へぇー。俺ってそんなにタイプなの?笑』

『へ?』

はずかし〜!
何処かに穴があれば入りたいよぉー。


『君、名前は?』



『倉木あかりです!一年生です!』


『へぇ。同じ年だね。』

『そ、そーだったんだ。名前私も聞いていい?』


『……俺のこと知らないの?』



そっか。
これだけかっこいいもんね。
モデルとかしてるのかな。

『えっ…と、ごめんね。私テレビとか見ないから芸能人とか疎いんだ。』





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