帝国学園王国



『なにあんた。A組なの?見慣れない顔だけど。』


『…!そうですよね!今日から入学しました、倉木あかりです。私、学校広すぎて道に迷ったんです。』


その好青年は私を一瞬だけ見下ろしてから一言。


『地図も読めないのによく入れたな。』


ん?

なに?今私、けなされたよね?


『失礼ですよ。初対面でそんなこと言うなんて。先輩だからって言っていい事と悪いことが…,』


『ごちゃごちゃうるさい。A組行きたいなら黙ってついてきて。』


『あ、はい。』


なんだ。連れてってくれるのか。優しいじゃん。

最初からそーすればもっといい人なのにもったいないな。




黙ってこの人についてきたけど、そーいやこの人、名前なんて言うんだろ?







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