帝国学園王国
『あかり……。行くな。プラチナになんてなるな。』
蓮二くんは真っ直ぐと見つめて言った。
『……うんっ!』
私はずっとこの言葉を待ってたんだ。
ようやく気持ちが落ち着いてきた気がする。
蓮二くんはぎゅっとして
それから私の表情を確かめるような優しい目で見つめている。
『蓮二くん、恥ずかしいよ…。』
『あかり、目とじて。』
言われるままに目をそっと閉じると唇に温かいものを感じた。
『……っ。』
蓮二くんは本当に暖かくて優しいキスをするんだね。
ブーッ。ブーッ。
私の携帯が鳴る。
『……っごめん。俺、その。』
『い、いや謝らないで?私…嬉しかったよ?』
ブーッ。ブーッ。
『あっ、電話でたら?』
『あ、うん。ごめんね?』
………知らない番号からの電話だ。
なんとなく、嫌な予感がする。