帝国学園王国


『……失礼します。』


そっと扉を開けて教室内を見渡す。


あれ?みんな初めましてって雰囲気じゃないみたい。

もう友達できちゃってるのー?!

私……ガッツリ乗り遅れたのかな(涙)



とりあえずわたしの席は………


あれ?私、倉木なのに。なんでこんな席はじっこの後ろなんだろ?


やっぱり友達は隣の席からだよね!


『初めまして!私、倉木あかりです。よろしくね!……って、なんであんたがここにいるの?』




私の隣に座っていたのはさっきまで教室を案内してくれていた先輩(?)。



『俺、ここのクラスなんだけど。』


『へ?先輩じゃなかったの?』


『いや、先輩だよ。俺は中等部からここにいる。だからこの学園では先輩なわけ。わかったか?』

黙ってればかっこいいのに。

『おい。独り言全部聞こえてんぞ。』



『あはは〜。そうだ!名前教えてよ!私はまだ聞いてない!』


『……宮瀬蓮二だ。』

















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