帝国学園王国
お父さんの問いかけに宮瀬先生は険しい顔つきで言った。
『一体、どんな仕事をされてたんですか?』
お父さんは困った顔をして黙ったまま。
『……まぁ、とにかく今している仕事は辞めてください。そんなんじゃ体がいくつあっても持ちません。』
『父さん、その件なんだけど…倉木さんにうちへ来てもらいたいんだ。』
陸の発言がよくわからない。
『……陸?』
『倉木さん勝手ながら倉木さんの経歴を調べさせて頂きました。ぜひうちのレストラン経営の料理長を任せたいのですが、引き受けてもらえますでしょうか?』
『…はははっ。』
陸の言葉に宮瀬先生は笑っていて。
『陸、父さんは頼もしいよ。レストランの方はもうお前に任せよう。』
『ありがとうございます。父さん。』