秋恋短編集


「将来の夢はなに?」


彼女に突然訊いてみた。

一瞬きょとんとした表情を浮かべた彼女だけど、またすぐに笑顔になる。


「ケーキ屋さんのお嫁さんになること!」



無邪気な笑顔で答えた彼女の為に、俺はパティシエになるための修業中だ。



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