202号室の、お兄さん☆【完】

「金土日、お庭を綺麗にします! 季節の花も植えたら、お化け屋敷じゃなくなりますよね」
「そうですが……」

大丈夫。草むしりやら肥料やらは1人でできる。
土日もあれば、花壇も作れるかも……?



「あのね、みかどちゃん。
俺ら男を差し置いて、君だけに労働はさせられないよ?」

リヒトさんは、何か思いついたように人差し指を立てた。



「女の子が草むしりなんてっ! 草負けしたり日焼けしたり汚れたり!! そんな事させるぐらいなら、俺たちがやるよ」

「え」


「はい、決まり。
花忘荘の男共は金曜日草むしりをしまーす。これ、決まりましたー」

「良いですね。僕と、葉瀬川さんも確か講義入ってないですよ」

「よしっ 決定だね。『どきどきっ 男だらけの草むしり大会』決行! 皆にlineで連絡するよー」
「えっ? えっ? line? 」

いきなり草むしりも決まったし、lineて何だろ?


「鳴海に登録の方法聞いておいて。
みかどちゃんと千景ちゃんは、お花の種を買いに行ってもらおうかな」

そう言って、リヒトさんは、携帯1つでテキパキと指示し、まとめてくれました。




皆で草むしり……。

ちょっと楽しみです。
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