202号室の、お兄さん☆【完】
うーん……。

私には料理の才能が無い気がして来た。

けれど、カレーならば皆さんと食べれますし、残れば朝ご飯として食べれるよね。

いつも朝ご飯作ってる修行僧さん達もゆっくり寝られるし!

『ありがとうございます(≧∀≦)早速作ってみます!!
シーフードカレーって海の幸なら何でも良いですか?
冷蔵庫に蛸ワサビが入っていましたが……』

そう送信すると、今度はメールではなくてすぐに電話がかかって来ました。


「お兄さん!?」

『みかどちゃんっ!! 早まらないで、まずは岳理くんの言う事を聞いて下さい』


「え!?」

『岳理くんに代わってもらっても大丈夫ですか?』

早口でまくし立てるお兄さんに圧倒されながらも、携帯を持って岳理さんの秘密部屋へ行きました。


……あれ? 居ません。


「……何?」


後ろから声がして振り向くと、
黒いエプロンをした岳理さんが立っていました。



……格好良い。岳理さんって黒い服を着ると引き締まりますね。

岳理さんにお兄さんからの電話を渡すと、何か話し始めました。


「わかってる。今日は新婚ごっこだから、俺が新妻」


え……?

新妻って、今言いました?
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