最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
流してくれて良かったのに、何でこんな話になってしまった。

一瞬、初体験の日を思い出してしまったじゃない。

私には、痛みより恐怖を感じた日だった。

急に押し倒されて、ビビった。



「何か、理由でもあるの?元カレの事?」



キッチンから出て来て、詰めきれなかったであろうだし巻き卵を出してくれた成美が、心配そうに声を掛けて来た。

思い出した時に顔に出てたんだろうか。
< 113 / 360 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop