男装姫と愉快なオオカミさん1(更新停滞中)
「ちょっと面貸せ」
「グェッ…!?」
レンズ越しの綺麗な瞳に顔を覗きこまれたと思ったら、首根っこを掴んだまま歩き出した。
潰れたカエルみたいな声が出たけど、気にしない!うん、聞き間違えだよ!
あたしは言ってない!!
あんな声も出してない!!
気のせいさ。と思いながら引きずられてると、フッと首根っこを掴んでいる人は止まった。
首をその人の方に向ける。
見えるのは一室の部屋。