ありがとうのその前に



ゆっくりと顔を上げたあたしの目に飛び込んできのは…




『翔…吾…』


『やっぱりここにいた』



翔吾は鼻の頭を真っ赤にさせ笑った




『捜してたんだぞ?』



あたしを?なんで?そんなに鼻が赤くなるまで捜してくれてたの?




『なん…で?』


『修平から連絡もらってさ。そんでもしかしたらココかなって思って』




じゃなくて…なんでココにいるのかってことなんだけど…





『全部話しにきた!修平に言われたんだ「男ならビシッと気持ち伝えろ」ってな』




翔吾は目を細めて悪戯っ子のように笑うとあたしの隣に座った




ドキン






あたしの胸が勝手に高鳴る






そして隣に座った翔吾を見た




『あれ…?翔吾…目…』





翔吾の目はグレーではなかった



『うん。あれは必要ないから。』




そして翔吾はあたしの手を静かに握った




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