sweet wolf
そんな中……
キーンコーンカーンコーン……
予鈴が鳴り、席に戻る生徒たち。
席に戻っても、あたしは背中でみんなの視線を受け止めていた。
あからさまないじめがなくなったとはいえ、不快な気分は治まらない。
だけど……
「杏ちゃん、今日は寝ちゃ駄目だよ」
今は直樹がいる。
周りがどんなにあたしを悪く言っても、直樹は味方でいてくれた。
「仕方ないな」
渋々答えると、直樹は満足そうに笑った。