sweet wolf
「ちょっ、美里……」
思わぬ美里の出現により、あたふたするあたし。
そんなあたしにお構いなく、美里は大声で続けた。
「大宮先輩に喧嘩売って、学校でも好き放題やってたのに、いつの間にか大宮先輩に取り入られ、狼に守られてる。
終いには、岡島弟とランチ!?」
まだまだ抜けてるよ。
あたしはとんでもない嫌われ者になってる。
だから、岡島弟が一緒にランチしてくれんだ。
「うっ……うらやましいよ!!
あんた、どんな魔術使ったの?」
「はぁ!?」
耐え切れなくなって、あたしも声を上げていた。
羨ましい?
あたしのこの状況が羨ましい!?
どうかしてるよ、美里の頭は。
あたしは大きくため息をついた。