sweet wolf





身体中に激痛が走る。

近くで真面目男子の息を呑む声が聞こえた。

遠くでは不良男子が何やら小声で話している。

きっと、あたしを馬鹿にして笑いたいのに、蓮がいるから出来ない。

そんな感じだった。





あぁ……

クラスだけじゃなく、蓮の前でもこんな姿をさらすなんて。

あたしは本当についていない。






気を取り直し立ち上がろうとした。

そして、何事もなかったかのように帰ろうと思っていた。



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