sweet wolf





ねぇ、蓮。

あんたにとって、あたしは何?

セフレより、もっともっと下なのかな?

だって蓮は、あたしには手出ししない。




悔しいよ。

他の女は色んな蓮の姿を見て、蓮を感じられるのに、

あたしは……







「あたしとは、出来ないの?」





自分の言葉に震えていた。

平気に見せようとしても、見せることが出来なかった。

そっと蓮があたしの震える手を握る。

温かくて優しくて、少しだけホッとした。







あなたになら、奪われてもいい。

これで他の女と同じ位置に立てるなら、望むところだ。







< 197 / 312 >

この作品をシェア

pagetop