sweet wolf






「きゃっ!!」




不意に身体が押し倒され、フカフカのベッドに埋もれる。

スプリングがギシリと音を立てた。




あたしの上には蓮がいて。

あたしの両手首をがっちりと掴みその頑強な身体であたしを押さえつける。

身動き一つ取れないあたしは、黙って宙を見つめるのみ。

身体が熱くて、かぁっと熱を持って、どうすればいいのか分からなくなる。






気付いたら目の前に蓮の顔があって……





「……っ!?」







唇に温もりを感じた。





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