sweet wolf





すれ違う生徒の数が増えてくる。

みんな怯えきった顔をして、鞄を持って走っている。

このまま、学校から避難するつもりなのだろう。

もう、授業どころではない。

取り乱した先生も、校舎の中をやたらめったら走り回っていた。

そして、ここに学園の帝王、大宮蓮がいるというのに、誰一人構おうとしないのだ。




それほどまでに、金獅子の反乱が恐ろしいのか。






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