sweet wolf




「くそ春樹!!」




あたしはそう叫び、突き当たりのドアを開いていた。




視界には青空が飛び込み、むっとした夏の熱気があたしに襲いかかる。

目の前には緑が生い茂り、鼓膜を蝉の鳴き声が刺激した。




「外?」




怒りに任せて突進したあたし。

あたしは、いつの間にか校舎から出てしまったのか。




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