sweet wolf




「な……」




言葉が出ないあたし。



直樹、春樹ときて、大宮か。

あたし、本当についてない。





「初日からサボりか」




大宮はそう言って、自分の隣の地面を叩く。

どうやらそこに座れと言っているようだ。

こいつとは関わりたくない。

そう思うのに、疲れ果ててしまったあたし。

へなへなと力無く大宮の隣に腰を下ろした。


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