sweet wolf






クラス中の嫌な視線を集めて歩く。

向かう先はあたしの席。





「うざい」



「ざまあみろだ」




そんな言葉が聞き取れた。





そして、あたしの席にたどり着いた時……



あたしはとうとう言葉を失った。








真新しい机。

それは茶色一色だったはずなのに、一面に白い液体が飛び散っている。




「何これ……」




あたしの声は震えている。

そんなあたしを見て、周りからはくすくすと笑い声が聞こえる。




誰がこんなことを……



考えるあたしの頭の中に真っ先に浮かんだ人物。

それは……




< 65 / 312 >

この作品をシェア

pagetop