sweet wolf




「二度と来れないようにしてやるよ」




彼女はそう言っておもむろに掃除用ホースを取り出し、あたしに水をかける。




「ちょっと、何すんの!?」




必死で手を上げ自分を庇うが、あたしの身体は容赦なく濡れていく。

身体にまとわりつく衣服によって体温が奪われ、寒気が襲う。





「お前ら……」




女子たちを捕まえて返り討ちにしてやろうと思ったが、濡れた床に足を取られて無様に転んだ。



ぺたーん



大きな音が響き、身体に激痛が走る。

女子たちの笑い声が一層大きくなった。



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