生意気なお姫様はオオカミくんに食べられちゃうの。
EVENT"01

突然の転校

私は耳を疑った。

驚きのあまり目を見開いているのが自分でもよくわかる。

目の前の人物は、ひどく愉快そうに私の顔を見た。



「ふざけんな。クソババア」



目の前の人物を見据え、怒声を含めた声でそう呟くと、堪えきれなくなったように楽しそうに笑う。



「やぁだ、円華ちん怖い顔しちゃってぇ。お母さんが言ったことわかってもらえなかったのかなぁ?」



お母さん、悲しいと付け加えて、目の前のその人は大笑いしてたかと思うと、意地悪な笑みを見せる。

どうやら今日はころころと表情が変わる日のようだ。

悲しいだなんて言葉にするけど、どう見たって随分楽しそうにしている。




「いや、いやいや。まじで意味わかんないから」
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