今日も笑って嘘をつく
ーーー「は?お前ふざけんなよ?」
『いいじゃねーか!別に!“それくらい”やってくれよ!』
「…たっく。珍しく電話してきやがったと思ったら…!私は絶対やんないからな!なにが“それくらい”だ!」
『あの人の頼みなんだ!じゃ、たのむぞ。』
「ちょっと!和樹!!
……ちっ。切りやがった。」
虚しくも私の声がひと気のない裏庭に響く。
私は今言いたいことがある。
和樹はやっぱり天使でもなんでもなかった。
ただのうざいやつだ。