総長からの「愛してる」Ⅱ
「行くぞ。」
そう言った鳥遊悠希の雰囲気が一気に変わる。
殺気というよりも、強者のオーラ。
俺が足に力を入れていると、鳥遊悠希がすぐに仕掛けてきた。
ブンッ
目の前を通り過ぎる拳に、今まで相手にしたことのない強さを感じた。
俺が避けたはずなのに、それすらも予測された拳。
少しでも避けることに手を抜いたら、やられる。
「甘くねぇな。」
俺の思ったことを、鳥遊悠希も思ったのか一言で呟いた。
俺は避けたまま振り向きざまに足を回す。
それはかすった程度だが、程よい距離を取れた。