総長からの「愛してる」Ⅱ
「水着着てねぇのか?」
「……着てるよ。」
渋々と答えた私の顔を、廉也は覗き込む。
慌てて視線をそらせば、廉也がニヤリと笑うのが一瞬見えた。
「なに今更恥ずかしがってんだよ。
お前のことは、もう全部知ってる。」
廉也のその言葉で一気に恥ずかしくなる私。
そんな私の表情を廉也は面白そうに見つめる。
この男は、普段は甘い言葉ばかり言うくせに、たまにこうやって意地悪なことを言う。
「そういう問題じゃなくて。
…………初めてなの。」
「あ?」
…………海に入るのが初めてなんて言ったけど、実はそれ以前に初めてのことがある。