総長からの「愛してる」Ⅱ
完全に勝利だと思った。
……ーーそれが、僕に隙を生んだ。
「旭さん!!」
「どうかしましたか?」
戦場から走ってきたのは、かなり混乱している様子の仲間。
かなり慌てて走ってきたようで、僕のことを見て少し安堵したようだ。
「海斗さんがっ……、やられました!!」
「?!なんでですか!」
いくら負傷しているとはいえ、幹部の中でも廉の次に強い海斗が、そうあっさり負けるはず……
「昴さんです!
昴さんと、あっちの幹部が現れました!!」
その言葉に実感する。
昴が本当に、もう敵であることを。