シュガーメロディ~冷たいキミへ~


「……っ」



思わず固まってしまった私の隣で、このみちゃんが再び「あちゃー」と息を吐き出す。



「あいつ本当に空気読んでないね。やっぱりちょっと一発かましてこようか?」


「……このみちゃん」



かますって、なにを……。


穏やかそうな、ふわっふわの可愛らしい見た目を裏切る喧嘩っ早さ。


しかも彼女の場合、シャレにならないくらい強いから、冗談でも笑えない。



「じゃあ色々説明あるから、カフェ組は残って。あとは解散」



全員がクジを引き終わり、きゃあきゃあと盛り上がっているところに委員長さんのそんな声がかかると、ほとんどの委員がガタガタと荷物を抱えつつ席を立ち、教室を出ていった。



……残ったのは、教卓のところにいる委員長さんと副委員長さん、それに1年生で青いクジを引いたらしい、10人ほど。


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