シュガーメロディ～冷たいキミへ～

「大丈夫！ワッフル、楽しみだね！」



無理やり、明るく笑った。


このみちゃんが私の無理した笑顔に気付いたのかはわからないけれど、「そうだね！」と笑ってくれた。


「……でも、つらくなったら無理しないでね」


ぽつり、付け加えられた言葉が、泣きたいくらい嬉しかった。



「……ありがとう」



本当は、つらいよ。


どうして水無月くんが私にだけ冷たく当たるのか、わからなくて。


どうして嫌われてるのか、わからなくて。


でも、これくらいで弱音を吐いていたら、キリがないから。


……きっと、ちゃんと水無月くんのことを諦められたら、こんなふうに些細なことでつらくなることなんて、なくなると思うんだ。


だから、私は。

今だけのつらさには耐えてみせるから。

水無月くんへの想いを消せるように。

好きな気持ちを手放す努力をするね。