*ちぇりーダーリン*
きっとリョーヘイは、あたしの為と思ってそんなことをしたんだ。


人間のあたしと人間のキリヤ、同じ人間だからあたしが幸せになれる、自分は宇宙人だから―そう思ったんだ。


自惚れすぎかもしれない。


だけど、人間じゃないことに対してリョーヘイはきっと悩んでいた。


それでも、リョーヘイはあたしを想って勉強したり、想いを伝えてくれた。


あたしの記憶だけを残して―、リョーヘイは夢だったの??


「笹川…?
リョーヘイって誰なんだよ」


キリヤはあたしに詰め寄る。


あたしは、もう何がなんだかわからない。


「…あ、…どうして…
夢…」


あたしは混乱してキリヤにもたれるように倒れ込んだ。


「おいっ!?笹川!!」


「カナ!!」


< 159 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop