*ちぇりーダーリン*
 チャイムがなった。


「あっ、なっちゃった…」


残念そうに笑ってココは席へと戻った。


ちなみに、
リョースケはあたしの前の席だったりする。


この間の席替えで、こんな配置になってしまった。


 例にもれずリョースケも頭はいい。


後ろにキリヤがいない今、
あたしは自力で解くしかない。

リョースケが教えてくれるなんて、そんなはずがない!!


答えられずに焦るあたしに、
追い撃ちをかけるかのように
意味深に笑ったり、

はたまた、
小声で誤答を言ってあたしを混乱させたり。


とにかく、いい事なんてありやしない席。


「笹川さん」


そのリョースケが振り向く。


「なに」


「…佐藤さんのことなんですが…」


ココ?


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