お兄ちゃん……
「奈央もそんな事気にするのか。孝子さんに嘘なんかつかないよ。いないものはいない」

「そう……だよね」

 私は、ホッとする。そんな私を見て、お兄ちゃんはくすくす笑い出した。

「なんで、お前がそんな顔するんだよ。あ、じゃあ俺そろそろ行くから。帰り遅くなるならメールしろよ。迎えに行くから」

「うん、ありがとうお兄ちゃん」

 お兄ちゃんは、そう言って交差点を左に曲がって走っていく。

 私は、その後ろ姿に何度も手を振るのだ。

 私は、仕事の日は帰りが遅くなるのでいつも迎えにきてもらっている。

 今日もお兄ちゃんが来てくれる。

 そう思うだけで、嬉しくてついにやけてしまうよ……。
< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop