虹のソラ
この頃
今の班は楽しい。
だって・・・笑いが止まんないから。

颯太は斜め前で、見つめやすい。
でも・・・この頃、目があう。

見つめあいたいって・・・

ダメ?

ねぇ・・・なんで、あたしが颯太のほうをみると、別のところを見るの?
でも・・・颯太のほうから視線を感じるのは気のせいかな?

「こーのみぃ・・・。」
「どーしたッ?!」
「アタマ、叩かれたぁ・・・・・・。」
「颯太ぁ、玲南がかわいそーじゃん。」
「ふん。」

ひっどー。。。

こんな奴だっただなんて、アリエナイわ。
だって・・・見た目優しそうなんだよね。

「優しそう」っていうと驚かれる。
なんで・・・かな?ほんとに優しそうだよ・・・?

「颯太ぁ・・・?」
「ん?」
「好きな人誰ッ!?」
「えぇぇぇぇ?!いねぇーし。」
といった瞬間にあたしをチラッと見た。

「んーと・・・明日華(あすか)っ?」
「ううん」
「んーと・・・柚(ゆず)っ?」
「ううん」
「和歌那っ?」
「ううん」
「あぁーっ!好未だっ。」
いや、アリエナイよ、絶対。
「う・・・ううん」
何故、言い直したっ?
「じゃー、ウチ?」
「う、ううん」

あたしも、「だれだれ?」と聞く。
でも、「いねぇーし」しか言わない。
玲南もねばるが、言ってくれない。

諦めたあたしたちは、他の話に移る。


目に映る貴方・・・。
笑う貴方・・・。
怒ってる貴方・・・。
頑張ってる貴方・・・。
真面目に取り組む貴方・・・。
全て好き。どこが好き?って聞かれても、言い切れないほど、好きなとこがある。


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