虹のソラ
その中に颯太がいた。他の男子と仲良く遊ぶ、颯太が。
笑顔が、CUTEで。そこが可愛いんだって、思った。
「こぉーのぉーみちゃんッ!」
「あぁ!唯ちゃん!」
「何して遊ぶー?」
「なんでも・・・。」
って!もう業間休みが終わっていた。
「じゃ。」
「うんっ・・・。」
唯ちゃんは、なんだか寂しそうで。
そしたら、颯太が教室に戻ってきた。ゼーゼーと、息を切らしていた。
なんだか、またドキドキが始まった。
「(うぅ・・・なんなんだろう?このドキドキは。え?颯太なの。颯太にコイしているの?)」

「廊下に並んでぇー!」

考える暇がなくって、なくって。
無我夢中に体育をしていた。

「柚羽ちやーん・・・。」
「疲れたねぇ!」
「うぅーん!」

やっと終わったこの体育。マジ疲れたぁ!

着替えていて、そのとき思った。

―あたしは、颯太が好き―

ってね。夢みたいなコイだよ。こんなにドキドキして、もう、壊れそうなくらいに緊張して。この感じは、はじめてだなって・・・。
「げ・・・。ハツコイ?」
やっぱり、ハツコイなんだな。凄い・・・コイってこんなんなんだね。
「好未ちゃん、ハツコイって?」
「なぁんでもないよぉー・・・。」

その瞬間―

フワッと包まれている感じがして、誰かに抱かれているような・・・。なんだろう?すごーく暖かい。眠くなる。
そしたら、キラキラするものがあって。掴みたくっても掴めなくて。




「う・・・。あ゛ーーーーーッ!」
「好未ぃー。やっと起きたぁ!」
ユメだったんだ。でも、あのキラキラと光るもの?
それは、あとで分かるのであった。
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