走って飛べ。
呆然としていた斎藤は、望月の一言で試合の審判だったことを思い出し、慌てて言葉を発した。
「い、いいやなにも間違いはない。試合、終了。勝者望月。」
「「ありがとうごさいました。」」
「凄いですよ望月さん‼」
「そう、でしょうか。私、剣は好きだけどあまり強くなくて、何時も師匠に怒られてばっかでした。」
「え⁉本当ですか?望月さんが強くなかったら僕どうすればいいんですか!?」
「ぇ…すいません。私にはわかりかねます。」
「そんな、硬くならなくていいですよ!!」
