美形生徒会長様をハントせよ!
あれから、泣き出すシスコン野郎を必死に慰め、下校した。


外に出れば既に真っ暗だった。


今日は色々ありすぎて、頭がまだ混乱している。


さすが渚の兄。インパクトは大だ。渚同様に。



家に帰り、ベッドに飛び込み、何となく携帯を開くとメールが一件あった。

送信者は渚だった。メールの内容は、『うちの兄が迷惑かけたそうで…!ホント、申し訳ないです!明日、改めお詫びさせていただきます…!ごめんなさいぃぃぃ(>~<)』というものだった。


メールの文からは凄い必死なのが伝わる。きっと、渚のことだから真っ青になりながらメールを打ったのだろう。

明日も真っ青になりながら誤りに来るだろう。俺が「気にしていない」と言えばきっと、ふにゃりと笑うだろう。


そう考え携帯を閉じた。敢えて、メールの返信はしないで。
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