美形生徒会長様をハントせよ!
「だっせーの、先輩。ひゃはは!」


「おいコラ。いい加減にしやがれチビが」

「チビ…?」


渚の顔が一瞬で曇った。チビは禁句だったのだろうか。


「…ふーん。先輩は私のことチビだと思ってたんですね。私なんか白雪姫の小人にすらなれませんからね。オーディション落ちますしね。むしろ小人の小人ですからね。いや、むしろ小人の小人の小人ぐらいですからね…。いや、むしろ…」


「マトリョーシカか」

ロシアの芸術品になるつもりか。


「どうせ私なんか人間の屑ですよ…。どんなキラキラした舞台に立とうと、どんなキラキラした服を着ようとどうせ私は生ゴミ程度の輝きしか放てませんよ…。どうせ私なんか…」


どんどん落ち込んでいく渚。


「なにこいつ。被害妄想うぜーんだけど」


「そうですよ、私はうざいですよ…」


否定すらしなくなったのか。重いな。酔った渚めんどくせぇ。
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