Snow Love. ~大好きなキミへ~


スカートがめくれた時にはっきりと見えた、真っ白な肌に痛々しく浮かんだあざ。


何ヶ所にもわたって、黒ずんでいた。


「……ちょっとね、家のドアでぶつけちゃったの」

「嘘……つかないで」

「嘘じゃないよ………」


“嘘じゃない” “ドアでぶつけた” 


そう百合は言うけれど。私には分かる。


だって……明らかにおかしいよ。


百合の肌に浮かぶあざは、ドアでぶつけた時にできるあざなんかじゃない。


まるで……誰かに何度も殴られたような、
そんなあざ。


「……っ、まさ、か……」


動揺に包まれた私の心の中で、あるひとつの考えが思い浮かんだ。


「お、父さん……?」


私の問いかけに、百合は何度も首を横に振り、必死に否定する。


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