Snow Love. ~大好きなキミへ~
「ねぇ………愛花ちゃん?」
私は息をゼイゼイと切らしながら、肩で呼吸をしている愛花ちゃんに恐る恐る声をかける。
「なに?」
いつもはかっこよく見える目尻の上がった目も、いざ自分が睨まれてしまうとなると、とても怖い。
「あ、あのね……」
「ん?」
「う、うん……。私、さっきの褒められてたのかな……?」
疑問に思ってたことを、ビクビクしながら聞いてみると………
「え?………………陽乃………」
「は、はい……」
「私が冗談言ってるように見えたの?」
鋭い視線で睨まれて、私は一歩後下がり。
”愛花ちゃんが怖かった“だなんて、口が裂けても言えない状態になった。