Snow Love. ~大好きなキミへ~
「でも、きっとそれも陽乃の“良いところ”なんだろうな」
「……え?」
「大胆なところも、恥ずかしがりなところも。全部含めて、“陽乃”だってこと!」
……最高の笑顔でそんなこと言われたら、もっと好きになっちゃうじゃん。
「なんか、雪みたいだな」
「……私が?」
「そう。何色にも染まらずに、すごく純粋な感じが、雪みたい」
「……雪、か……」
「うん。初めて会った時から、ずっとそう思ってた。触れたら消えちゃいそうなくらいに儚くて、でもすごく強がりで。周りに合わせるのが上手で、だけど自分の意見はちゃんと持ってて」
「……ん」
「本当に、真っ白な雪みたい」
「……ありがとう」
本当に、ありがとう。
今まで何の取り柄もないと思っていた私のことを、そんな風に思ってくれて、ありがとう。