Snow Love. ~大好きなキミへ~


───私が雪なら、優くんは太陽だね。


太陽が優しい日差しで雪を溶かしてしまうように、私の心も優くんの優しさでいつも溶かされてしまう。


キミを知れば知るほどに、その優しさが愛しくなって、恋しくなって。


私だけのものにしたいって、どんどん欲張りになっちゃうの。


冬になれば、この世界に雪が降り積もるように、私の想いも、日が経つごとにどんどん大きくなっていく。


“好き”が積もって、“大好き”になって。


優くんはそんな私の“大好き”を、ちゃんと受け止めてくれたよね。


降り積もった“大好き”を、その優しさで包んでくれた。


ありがとう、本当にありがとう。


………でもね、もう終わりだよ。


これ以上、優くんの優しさに甘えるわけにはいかないから。


私はずっと、少年のように笑うキミを見ていたいから。


───私の願いが、どうかキミに届きますように。


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