Snow Love. ~大好きなキミへ~
「だって好きじゃないもん」
「……え?」
「私は、本当に心から好きになった人としか付き合わない!」
光莉ちゃんはその場に立ったまま、話を続ける。
「私のお父さんとお母さんはね、お互いが初めて好きになった人同士なの」
「え、すごいね!」
「うん。ふたりともね、私が小さな頃からずっと言ってたんだ」
「……なんて?」
「“絶対にこの人となら幸せになれるって思った”って。だから私、決めてるんだ。お父さんとお母さんみたいな恋がしたいなって」
そう言った光莉ちゃんの表情は、とても優しくて。
「だからさ、陽乃。もしこんな私に好きな人ができたら、愛花と一緒に応援してね?光莉頑張れ、って背中を押してね?」
「……もちろんだよ。当たり前じゃん。だって私、光莉ちゃんに幸せになってほしいと思ってるから!」
まっすぐに光莉ちゃんを見つめてそう言うと、
「本当、陽乃って素直で純粋だよね」
真っ赤な顔で光莉ちゃんが微笑んだ。