Snow Love. ~大好きなキミへ~


しばらくすると風は収まって、代わりに春の日差しが私たちに降り注ぐ。


「……あははっ」


笑い声がしたから隣に目を向けると、なぜだかよく分からないけどお腹を抱えて笑っている光莉ちゃん。


「強い風だったね!」


ゆるくウェーブのかかった栗色の長い髪の毛を手ぐしでとかしながら、光莉ちゃんは無邪気な笑顔で私を見つめた。


その笑顔は……女の私でさえ、ドキッとしてしまうくらいに可愛くて。


「ねぇ、光莉ちゃん」

「なぁに?」

「光莉ちゃんはすごくモテるし可愛いのに、どうして男の子と付き合わないの?」

「え?」


私にそんなことを聞かれるとは思っていなかったのか、光莉ちゃんは目を丸くした。


「あ……いや、その、ね。男の子にたくさん告白されてるのに、今まで光莉ちゃんが誰かと付き合ったっていう話、聞いたことないから……」


私が口ごもると、光莉ちゃんは大きな目を細めてキレイに微笑んだ。


< 192 / 353 >

この作品をシェア

pagetop